自己肯定感

by ootsukablog, 2013年3月3日

大阪で、「当事者の体験談に学ぶ・発達障害者の就労支援」と題して
発達障害のある当事者のかたの体験談を語っていただく会を主催した。

基調講演で、
大阪大谷大学 の小田 浩伸準教授のお話をきいた。
教育現場でどのような支援が必要か、行われているかの話はとても勉強になった。

「特別な支援が必要な」子どもたちというのは
発達障害児だけでなく、心理的虐待を受けている子、知的発達遅滞の子も含まれること
その、どの子たちにも必要となるキーワードが「自己肯定感」であることがよくよくわかった。
でなければ、これからの変化の激しい時代に、生きづらさを抱えっぱなしになるということ。

あらためて言語化していただいたように感じた。

教育の現場で、「得意なことと苦手なことの理解」「違っていても認め合う」教育がおこなわれていくことで救われる子どもが多いこと、つくづく感じた。

大人になって発達障害の診断を受けている方のお話をうかがうと
子ども時代のつらかった体験を必ずと言っていほど持っていらっしゃる。
そして、先生に理解してもらえなかったつらさを必ずと言っていいほど、訴えられる。

先生方が「特別な支援が必要な子ども」の指導のポイントなどを学んでいかれると、これからの発達障害児教育、どんどん変わっていくのだと期待したい。

が、少しだけ斜めな目線で見ていくと、いいたいことが一つある。

すでに大人になっている「自己肯定感の低い人(発達障害者や一部の健常者を含む)」はどうやって自己肯定感を高めるとよいのだろう。。。。。
その解は、まだ見つけられていない。

教育の現場と、企業とは、根本的に違う部分がある。

時々、不良や犯罪歴のある若者や引きこもりを社員にして、態度教育を施すなどして更生させているような社長がいるけど、それはごく少数である。

福祉の就労支援がこの「自己肯定感」をきちんと高めることができればいいのだけど。。

多分そんなに簡単じゃないよね。

どうしよ。
今日のところは答えが見つからない。

これは発達障害者に限った事ではないように思う。

健全な自尊心のない人って増えているよね。

ちょっと考えづつけてみようと思う。

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