宮崎。
工賃アップの研修である。
宮城県のはらから福祉会の武田元さんを講師にお招きしての研修。
はらから福祉会の武田さんとは、FVPを創業したころからのご縁(ということは10年以上前)。
当時ヤマト福祉財団の理事長であった小倉昌男さんがお元気だったころである。
ヤマトのセミナーのころ
工賃が高いからいいわけじゃない!
ケア(支援)だって大事だと反論する作業所の職員に
「だったらあなたが月1万円で暮らしてみればいい」という台詞。
支援というのは、彼ら(障がい者)が仕事をして稼げるようにすることだと論破しておられた。
この考え方(武田イズム)はFVPのDNAにもインプットされている。
どんないいわけをしようとも、1万で暮らせる人はいないのだ。
働いて稼ぐことができるように支援しなきゃ、意味がない
福祉の職員に対する強烈な問題提起だった。
それは現在もかわらない。
久しぶりにお会いした武田さん。
まったくぶれることなく、一筋に障がい者の働く場づくりに取り組んでこられていることに
ただただ感銘を受けるしかなかった。
研修の後は、またまた武田さんをお誘いし、
市内の「万作」という老舗の居酒屋に行き、
地鶏の炭火焼やら、名物の豚トン串焼きやら、うま煮を堪能。
宮崎焼酎は心を開いてくれる。
焼酎のみながら
武田さんがポロっとおっしゃってくれた。
私(武田さんのこと)はあちこちで
低い工賃なんて意味がない
なんて厳しいこと言ってるけどね
そういうことで、自分自身にも言い聞かせてるんだよ。
おまえはなんのためにこの仕事をやってるんだ。
そういうことを自問自答しているんだよ。
思うように業績があがらないとき
利用者(障がい者)の工賃を下げれば解決する。。。
その誘惑、葛藤と戦っているんだよ。
自問自答するうち
目標いかないのは
自分の中に妥協があったな
そう思って
また踏ん張ろうと思う。
その繰り返しだよ。
武田さんが特別な存在ではなく
武田さんですら、自問自答し
目的や目標を常に確認しながら必死にやってるんだと聞くと
もうこれはやるっきゃない話だ。
宮崎県内の福祉事業所のみなさん。
可能性の議論をしてもしょうがない
困難でも、やると決めたらやるんだ
実践している武田さんの話を聞けたことが幸運だと思う。
やるっきゃないよね。工賃アップ。