現在、受刑者の4人に1人が知的障害者であるということ、
その理由は、もっとも弱い立場にいる知的障害者が司法のプロセスでの権利が十分に守られていないこと。罪に問われた知的障害者の支援が全く整っていないこと。
こういうことを知っている人は、本当にごくごくわずかだと思う。
かく言うおおつかも、その「知らない人」の1人であった。
しったのはつい5年ほど前。愛する村木厚子さん(前厚生労働事務次官)の「共生社会を創る愛の基金」の活動を通じて、おおつかも勉強させていただいた。昨日(6月7日)の日経新聞の夕刊での村木さんのコラムでも、「負の回転ドア」というタイトルのもと触れていらっしゃった。
知的障害者が一度、罪に問われると、それをきちんと説明する力がないので、軽微な犯罪でも実刑になり刑務所に入れられてしまう。いちど刑務所に入れられてしまうと、戻る場所(受け皿)がなく、また罪を犯してしまい、また刑務所に入れられてしまうというたとえである。
7月31日(日)には、共生社会を創る愛の基金のシンポジウムの5回目が開催される。
http://www.airinkai.or.jp/ainokikin/symposium.html
一人でも多くの人たちに、この問題を知っていただきたいと思います。
そして、1人でも多くの人たちに、シンポジウムに足を運んでいただきたいと思います。
おおつかも、FVPのスタッフも、この日はボランティアとして参加する予定。1年に1回くらいのボランティアではたいしてお役にも立てていないが、年に1回でもこの問題に触れ、この問題を考えることがまずはできることだと思うから。