自治体によって、不思議だけど参加者のカラー、工賃向上に対する意識は実はだいぶちがう 。それを県民性っていうのかなあ。
長野県。全国的に見ると熱心な方だと思う。でも、なぜか工賃が上がってきていない。
FVPでお手伝いし始めたのはここ2~3年なのだけど、その前に、たくさんのチャレンジをなさってきているのだそう。
モデル事業とか企業との連携とか、地域特産を活かした自主事業とか。でもなぜか工賃が上がってきていない。
大変不遜だけど、それがうまく成果を上げていないように感じる。
エベレスト登頂の体力をつける前に、エベレスト登山用の超一流の道具を与えられてしまったっていう感じなのかな。
そのチャンスを生かしきれない。
エベレストに上るには(要は高い工賃を払うには)、一流の道具(儲かる可能性のある仕事)がもちろん必要なのだけど、だからといって、2本の足で歩いて登るしかないわけで。
その足腰(組織の一体感や方向性)がぐにゃぐにゃしている状態で、超一流の道具(新しい儲け話)がきても、やっぱ工賃は上げられないのよね。
2日間、若手向け研修をやった中での感想。
若手の人たちは、リーダーから工賃向上の目的や意味が伝えられていない。
これじゃあうまく行くはずがない。
そういうことを事業者の人たちに知ってほしいと思う。
共同受注がどうだとか、農福連携がどうだとかというのは
エベレストに登るための、「道具」「手段」だと思う。
手段から議論しても、成果はでないと思うのよ。
事業者の人たちばかりじゃない。県とか国の人たちにもそういうことを知ってもらいたいと思う。
「本気で工賃あげたい人 この指とまれ!いい働く場つくり隊」の松本エリア版をやろうかなあと構想中です。