21日の日経でTTPに関するコラム記事が掲載されていた。
その中で言われていたのが経済学の「比較優位」という考え方。
経済学の世界は全く不勉強のおおつかであるが、このワードは
数年前、慶應義塾大学の中島隆信先生から教えていただいていた。
中島隆信先生といえば「障害者の経済学」のご著書でも有名な経済学者。
先生に教えていただいていながら、すっかり忘れていた重要なキーワードがフラッシュバックした。
「比較優位」の解釈については
日経では「アインシュタインと秘書」の関係の例え話が書かれていた。
アインシュタインは自分の秘書よりもタイプライターをずっと早く打つことができた。
この時、アインシュタインはタイプについて秘書より「絶対優位」をもっている。
ではアインシュタインは秘書を雇うより自分でタイプしたほうがよいかといえば、そんなことはい。
アインシュタインといえど時間が無限にあるわけでないからだ。
アインシュタインはタイプを秘書に任せて研究に専念したほうが、より優れた成果を生み出せる。
2人合わせると結果的に多くの研究と多くのタイプができる。
この時秘書はタイプで、アインシュタインに対して「比較優位」を持つ。
お互いに「比較優位を持つ」」仕事に千円し、そうでない仕事は相手に任せることで、双方に、そして組織にメリットが生まれる。
わかりますよね。
障がい者が比較優位を発揮できる仕事を開発、切り出し、社内分業、組織内分業を進めていけば効率や付加価値が向上する。
お恥ずかしい話、おおつかもすっかりこの理論のことを忘れてた(汗)。
あらためて言語化してみますと、障がい者雇用がうまくいっている企業は、ほとんどこの「比較優位」の考え方に基づいて業務が組み立てられていますわ。
ご担当者様、障がい者採用の出口は効率と付加価値向上ですよ。