宮崎県さんと宮崎労働局さんの共催セミナーのお手伝いで宮崎へ。
お招きした講師は、アスクルLOGIST福岡物流センター副センタ―長の坂井博基さんです。
会社から命ぜられた障害者の雇用人数は3人。
にもかかわらず、30人を目標に採用を進めて行かれたとのこと、そのお取り組みのお話は大変素晴らしかった。
現在250名のスタッフのうち、26名が障がい者のスタッフであり、来月新規採用の方が入社されると
見事当初の目標どおり、30人の障がい者雇用が実現するのだそう。
130人を超える来場者。さすがの関心の高さである。
率にすると16%もの障害者雇用率となっているが、
6年前に障がい者雇用をスタートさせたころは、3人の障がい者の方を採用し、退職させてしまったという。
あのときの失敗があったから今の仕組みがあるとおっしゃる坂井さん。
ご縁があれば積極的に、いい人が入れば何人でも、働けるならどなたでも分け隔てなく
という抽象的な、受け身な発想ではない。
「作業環境の整備⇐誰がやっても間違いなく生産性があがるように」「採用担当者や周囲の方の特性の理解⇐支援機関からの情報をしっかり把握して、実習で見極める」「障がい者雇用の目的や目標の理解」
が成功要因とのこと。
伺えば、どなたも、ふむふむと納得される話だ。
そんなに難しいことではないと思うので、「あとはやるだけ」といった発想で取り組んでいかれる企業が1社でも多く生まれることを祈っている。