「いい人がいれば積極的に採用する」
企業が障害者を採用するときに使う言葉である。
障害者雇用の場合、この「いい人」が曲者である。
なぜかと言うと、
健常者と同じくらいの職務遂行能力があり、健常者の世界に歩み寄ってくれる身体障害者のことを
「いい人」と表現する場合が少なくないのだ。
差別したくない。
ダイバシティ。
なんてことも影響しているのだと思う。
そもそも「いい人」なんて人はマーケットにはいないのだ。
「いい人」が存在しているのではない。もうすでに就職してしまっているのだ。
全国的に有名な国立の病院ですら、求人したときに応募していくれた「いい人(身体障害者)」はいなかったとのことである。
気を悪くしないで読んでいただきたい。
かの昔
おおつかが「いい人がいればいつでも結婚する」と言っていた時代もあった。
この「いい人がいれば…」と言う時は
基本的には、自分とはかけ離れた対象をイメージしていたり、
受け身、偶然性に依存している。
そして実をいうと、その「いい人」の定義も極めてぼんやりしている。
つまり、自分は結婚する気はあまりないわけで。
そんな状況である限り
おおつかがよっぽどの美貌でない限り、
世界中に女子がおおつか一人と言うことでもない限り
おおつかが望む「いい人」には出会えず、
結婚は叶わないのである。
結婚しなくても、ハローワークから指導は入らないので、好きにするだけですけどね。
結婚コンサルタントは言う
「自身のことを良く知れ」
「譲れないことと、妥協することを整理しろ」
「いつまでに結婚したいのか」
障害者雇用も似てると言ってはふまじめであることは重々承知だ。
が、
「いい人がいれば積極的に雇用する」と言っている限りにおいては
もはや、今の時代
障害者雇用課題は解決しないのである。
「いい人」を待っていても障害者雇用は進まない。
障害者を雇用しようと思うのなら
「自社の業務の中で障害者の職域を開発せよ」
「軽度のビジネススキルのある若い身体障害者以外の人も採用対象とせよ」
「雇用課題を解決する期限を決めよ」
と我々はお伝えしている。