ちょっと古いのですが、5月10日(月)の日経新聞の「経済教室」に尊敬する慶応大学の中島隆信先生の記事を発見!
経済学の視点から、「社会的弱者」の雇用の重要性を訴えておられる記事でした。
いわゆる「社会的弱者」に含まれる障がい者の「世話」に対する「コスト」。
施設運営費は年間8000億円近くかかっていること。
なぜそうかというと、「社会的弱者といわれる人たちの多くが経済の仕組みに取り込まれていないからである。これらの人たちのできないことやかけているのうりょくばかりに目をむけ、働く場所から排除してきたからである」とおっしゃっている。
経済学の世界でいう「比較優位」の考え方によると、
あらゆる面で優れた能力を持つ超人にすべての仕事をまかせるより、
すべての人(超人も弱者も)、相対的に優れた部分を最大限に生かして社会参加をし、あとからその成果を配分した方が、すべての利益を増やせる、のだそうだ。
「障がい者が経済の仕組みに取り込まれていないこと」=障がい者を労働力とみなしていない今のニッポンの価値観がもったいないことになっていると
おっしゃっているのですよね。
いちいち、うんうんうなずいて、ドキドキしながら何度も読みました。
そのとおりですよね。