先日の、就労支援フォーラムNIPPON2015でいただいた、工賃アップに関するご質問にお答えします。
ご質問者:千葉県 Mさん 管理職
責任者として異動したばかりです。
現在内職をして、工賃を稼いでいます。
納期に追われるくらい仕事の量は確保されていると思うが、
工賃をアップさせる目的や意義は話し合ったことありません。
どのように話し合いを進めるべきでしょうか
【おおつかの意見】
ご自身が工賃アップの目的や意義についてきちんと理解されており、
ご自身もそれは「最重点課題」と認識されていることが前提で
お答えしますと、
まずは工賃アップの目的や意義についてわかりやすい言葉にして
職員に示すことがいいと思います。
それらを示したとき、職員から質問や意見が出てくると思います。それをテーマにして話し合いを始めていくことをおすすめします。
もし、自分が、工賃アップの目的や意義について、少し自信のないところがあったり、最重点課題として認識できていないのであれば、それをまずは解決しなければなりません。工賃アップの先進事例と言われる事業所を勉強し、そこのリーダー層がどのように考え、どのように行動しているかなどを収集しましょう。
また、 納期に追われるくらいの仕事の量が確保されているということですが、
付加価値の高い仕事で、つまり3万円の工賃を払える仕事で
一定の量が確保されているかどうかということを確認しなければなりません。
単価が安い仕事の量が確保されていても、
かえって妨げになる場合があります。
質と量は、どちらも満たす必要があります。