A型ってどうあるべきなんだろう

by ootsukablog, 2014年6月18日

年に何回か、就労継続支援A型事業所を作りたいのだが
という相談をいただく。

おタクはコンサル会社でしょ。
巷には、簡単にA型作ってくれるっていうコンサル会社があるようなんだけど、おタクはどうなの?
てな感じで。

企業の経営者からみると、A型は「おいしいビジネス」と写るのかな。

わが社では、
残念ながら、「簡単に作って差し上げる」ことができていないので、そんなご相談にはお役に立てていない。
「やってみたい。ダメなら辞めればいいから」といった社長には、
不遜にもそんな気持ちでやってもらっては困ると言い放ってしまい、
ウチの担当をへきへきさせたこともある。

ある、A型やっている方から連絡もらった。
不埒なA型があることによって、制度そのものが変えられてしまうから、厚生労働省に要望しようじゃないかと。

A型で連絡協議会を作ろうじゃないか
そうじゃないと、ゆがんだ制度になってしまう。
この発言は、一見利他のようにもうかがえるが、おおつかには「私心ありあり」に見えてしまう。

おおつかは、消極的だ。
自分たちは正道、王道を歩む以外にないではないか。
自助努力、経営努力だ。

う~む。
じゃあ、「良質なA型」ってなんなんだろう。
ウチもA型やってるから、言わせてもらう資格あると思うから、生意気を言わせてもらう。
我々が考えるA型は単純。

制度を読むと
一般企業への就職が困難な障害者の就労の機会を提供すると書いてあるわけだから
「軽度の人」「就職の可能性がある人」は、一般企業で働くべき。
より、重度の人が支援を受けながら雇用を得ていくのだ。

ウチのハートフルは、9名中7名の方が重度である。
しかも短時間労働だと意味がないので、全員週30時間以上社会保険、厚生年金加入である。
そこだけは譲ってはならないように思うので、頑張っている。
だからうちのスタッフは頑張れているのだとも思う。

簡単にA型作りたい社長さんの力にはなれないけど
きちんとしたA型を作りたい社長さんの力にはなれると思う。
少しづつではあるが、そんな相談も舞い込んできている。

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