スカイマークエアライン

by ootsukablog, 2015年1月30日

スカイマークエアラインが民事再生法を申請した。

LCCの参入による業績低迷から脱せられずにいる中
大型機の発注キャンセルに伴う違約金の支払いが
致命的になったと報道されている。
実はこのスカイマーク、
障がい者雇用の改善が見られないという理由で
2012年3月に「企業名公表」されている。
この年に企業名公表になったのは3社。
その1社であった。

※企業名公表に至る手順はこちらをごらんいただきたい。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/shougaisha/dl/intro-jigyousha01.pdf
もともと業績が芳しくないから
障がい者雇用をする余裕がなかったんだろうと想像される方。
余裕がない会社が、障がい者雇用できるわけないでしょとおっしゃる方。

実は違う。
この企業名公表になった年から3年連続にわたって、
スカイマークは、増収増益最高益をたたき出している。
絶好調時に障がい者雇用に背を向けていたのだ。
1回搭乗して
CAの態度の悪さ辟易して以来、
一度も利用していない。
(お断りしておくが、過剰な接待を要求しているのではない。シンプルであっても良いサービスは良いサービスだ。そのことを織り込んで有り余る不愉快なサービスだった。)

スカイマークのサービスのひどさは
コンプライアンスの意識の低さや
本音と建前の精神や
社員のモラルや当事者意識の低さなど
会社の経営姿勢、組織風土を色濃く投影しているのだと
ひとり納得していた。

障がい者雇用の相談もうけてないので、実情は知る由もないけどね。
不遜な意見だが
おおつかは、障がい者雇用率は会社の品格をあらわす指標とのヘンケンを持っているので。

当時、
スカイマークの企業名公表のニュースは新聞やWEBなどメディアで報道された。
繰り返すが
障がい者雇用がスカイマークの業績悪化の原因だなどどと申し上げる気はさらさらない。
そしてその後、
2013年、2014年は、
企業名公表は「該当なし」であった。
今年は。
3月ごろ「企業名公表」の季節となる。
今年も「該当なし」となるかどうかわからない。

もし公表になる企業があったとしよう。
スカイマークが公表になった当時と比べ、大きく変化した環境がある。
ブラック企業
ワンオペ
異物混入
個人情報漏えい
企業を瞬く間に崩壊させる脅威。
「SNS」という存在だ。
「人のうわさも七十五日」でない。
そして、ネットに掲載された情報、記事は、いつまでもいつまでも残る。
「障がい者雇用状況改善せず企業名公表される」のは
小さなネガティブ情報かもしれない。

が、その火種がネットの世界で炎上し、会社に大きな被害を与えないとは言い切れないのだ。
企業名公表の「怖さ」は
計り知れない時代になったと感じている。
スカイマーク、きちんと再生して
良い会社になって
障がい者雇用もしっかり取り組んでいく
そうなるといいな。

完全なおおつかのひとりごとである。

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