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手作り石鹸で創る障がい者があたりまえに働く会社

by ootsukablog, 2018年4月25日

石鹸を作っている障害のある社員。

スイカの石鹸だそうだ。

種ももちろん石鹸。

すべてハンドメイド。

ひとつひとつ手作り。

 

障害者が作る石鹸といえば、ひと昔前の障害者支援施設ではめずらしくもなかった。

どこかの飲食店で食用油をただでもらってきて、それに苛性ソーダをまぜて、ペットボトルの底をくりぬいた型に入れて、ポリスチレン袋に入れて、「無添加」というシールを貼って、「住宅用洗剤」というくくりで、バザーで売る。

あああ、こういうことを知っているおおつかも、歳をとったもんです。

 

そんな固定概念をガラッと変えられてしまった石鹸との出会いがあった。

 

みて!この鮮やかさ!このかわいらしさ!

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このせっけん(FREGLANCE&BOTANICAL SOAP!)はひとつ1000円である。

「liilii」のブランドで、東急ハンズやプラザなどの雑貨店の売り場を飾っているのだそう。

 

製造しているのは神奈川県小田原にある株式会社リンクライン。

なんと特例子会社さんである。親会社の株式会社ヒューマンウェアはIT企業。

職場は契約先である金融機関や大手メーカーなど。

そこに障害者雇用の環境を作るのは容易ではない。

そんな中で、人事担当であった神原さん(現リンクライン社長)が、障害者採用の担当となり、様々な試行錯誤を経て、設立されたのが、この会社なのだそうです。

 

でも、なんで、石鹸?

と思いますよね。

お話をうかがうと、その理由がユニーク。

現代表の神原さんが当時ベンチマークされた長野の「ねば塾」。

ねば塾といえば、業界では全国的に有名な事業所である。

神原さん、ねば塾に寝泊まりし学ぶうち、障害のある人の能力の高さ、仕事に対する姿勢の真摯さに感銘を受け、「絶対石鹸でいく!」と決心されたそうだ。

現在500社近くある特例子会社。

その中でも、リンクラインさんは、方針の明確さとユニークさ、そして商品のオリジナリティと品質の高さで群を抜いていると思いますです。

 

FVPのロゴ入り石鹸をサプライズで用意してくださった、ホスピタリティにも深く感謝です。

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