社会福祉法人棕櫚亭協会の前理事長天野聖子さんの出版記念講演会にお招きをいただきました。
理事長をやめる。あとは新理事長がやる。私にはやりたいことがあるとおっしゃってから2年。
天野さんにお会いしたいなあ、と思うことは2度や3度ではなかったので、出版記念講演会のお誘いは大変にうれしかった。
「精神障害のある人の就労定着支援」
https://www.chuohoki.co.jp/products/welfare/5892/
ご本は大変にすばらしいです。
3部構成。
1部は棕櫚亭の就労支援プログラムが、ここまで書いてよいのか、というくらい具体的に書かれています。
「就職率は定員の50%」「全員が就職につなげられるわけではない」とか、その支援の難しさをしっかりと伝え、失敗談も臆せず載せる。
これはある意味、勇気ある行為で、今の傾向に決してなびかないあたり、
設立当初と変わらない棕櫚亭のロックな文化が感じられる。
との外部の方のコメントにも心から共感するおおつか。
2部は、天野さんがなぜに精神障害のある人達の就労支援になったのかが触れられています。(なんと本に残したいと思ってから、天野さんは文章作成の講座に出られたとか。こういう行動力というか努力をなさるというところが本当にすばらしいです)
3部は、組織づくりについて。
事業承継に悩む社会福祉法人の数が大変多い中、円滑な世代交代を実現された天野さん。経営や組織づくりの才能のある方なのだろうと思っておりましたが、そうではなく、ご努力を積み重ねておられたということを伺い、あらためて頭が下がるような思いでした。
ところで、2年ぶりにお会いする天野聖子さんは、まったくお変わりなくお元気でした。講演かいでは、ご本には書かれていないこと、編集の段階でボツになった内容についてご披露くださいました。
高度成長期の精神科病院の状況、そのときにたくさんの絶望を味わって、就労支援にたどりついたことなど。
バトンを受け取ったと言えるほどの立場でもなんでもないですが、教えていただいた以上は、誰かに伝えていかなければならないのだと思います。
まずは、この本が一人でも多くの方の目に留まりますよう!
講演会では、スワンベーカリー十条の小島靖子さんとも久しぶりに再会。
まったくお変わりなくお元気でした!!