発達障害グレーゾーンと言われる学生たち、
リーマンショックの後なんて、のきなみ就職ができず、そこで診断や支援につながるというケースも多かったですが、この好景気。
専門学校も、短大も、大学も。。みんな就職が決まってます。
正直、危機感抱きます。本当にそれでいいのだろうーかー。
就職先が決まってしまえば教育の役割は全うということなのだろーかー。
だって、結局は、就職した後に会社にうまく適応できずに、うつ病発症→休職→退職ということも想像にたやすいですから。
そんな折、kaienの鈴木さんと一緒に長野市にある信州大学高橋知音先生を訪問しました。
高橋先生からとってもひじょーに納得感のあるお話を聞いたので、ご紹介します。
高橋先生曰く
「大学は支援をする場所ではない。あの手この手で卒業させて就職させることには消極的危険。むしろ、単位をとるため、課題をクリアするための基準を明確にして、その基準を乗り越えるプロセスを通じて、自分はどういうことが苦手なんだと気づきを与えていくべき。
それによって、4年で卒業できないとか、単位取得と就活をいっぺんにできなくて、卒業時に就職が決まっていないとかのつまづきがあるけれど、長い目で見たら、そのほうが学生のためになる。
つまづかずに卒業させるのは、学生のためにならない。ほんとうに学生のことを思うのなら、大学という場では上手につまづいてもらう機会を作るべきだ。」と。
膝を打つとはこういうこと。
なんでもかんでも就職きめれば、それでいいのだろうかあ。というのと合わせて、
グレーゾーンと言われる人達について、どうやって支援につなげるかということの課題提起をされて久しいけれど。。
専門家でもないおおつかでございますが、高橋先生とのお話は、ひじょーに勉強になったとひと時でした。
ただ、留年する学生が多いと、国がその大学の評価を下げるらしくて、4年で卒業させることに対する強いモチベーションが働く仕組みらしい。ここが一番の課題ですな。