「障がい×起業・雇用」をテーマに対談した記事をネットで見つけた。
登場人物は「寝たきり社長」こと仙拓社長の佐藤仙務さんとサイボウズ社長の青野慶久さんである。
佐藤仙務さんは、10万人に1人の難病といわれる脊髄性筋萎縮症。
できるのはわずかに指先を動かすこと、そして話すことだそう。
「働きたい」という強い気持ちを持ち続け、2011年、同じ病気の友人と2人で19歳で起業。
WEBサイトの制作、名刺制作などを手掛ける会社を営んでいる。
サイボウズの青野社長、とっても素直な素敵な方なんだと思う。
すごく率直なコメントを言っている。
「経営者として障がい者雇用はすごくビビる」
「障がい者に何してもらえるのかが具体的にイメージできない」
上場企業の社長がこんなこと言ってくださることはめったにない。
でも、実は、これは、青野さんだけでなく、
世の中の経営者だけでなく、
初めて障がい者を雇用する企業、
はじめて一緒に働くことになったビジネスパーソンたち
100人が100人全員が同じ気持ちを抱いていると思う。
対談で佐藤さんは、「まず雇ってしまえ」と断言している。
その勇気ある発言にまずは敬服。
だが、佐藤さんはそんなに乱暴に言ってるわけではないことも
記事からわかる。
佐藤さんの本当の考え方はやや違う。「まず雇え」などとは言ってない。
おおつかも共感。
「障がい者に何してもらえるか」という 「障がい者」という「一般名詞」ででとらえる経営者(企業)。
それに対して、
佐藤さんは、「大丈夫、大阪の彼にはこういうことをしてもらえる」と固有名詞でとらえている。
「一般名詞の障がい者全般」と「『大阪の彼』という特定の一人の障がい者」
ここのギャップが埋まっていけば解決するんだよという視点。
ここにヒントがある。
要は障がい者全般でものを考えてはいけないのよね。
働く意欲の低い障がい者もいるし
高い障がい者もいる
スキルを持った障がい者もいるし
自社では適応できない障がい者もいる
そして、障がい者。。ではなく「大阪の彼」でみてくといい(という考え方は障がい者雇用ではなく通常の人材と同じ発想)と。
障がい者雇用について少し気持ちのバリアがなくなるような、そんなお二人のトーク。
ぜひ読んでみて。
http://logmi.jp/61017
http://logmi.jp/61024
http://logmi.jp/61025
ちなみに、
佐藤仙務さんのブログ http://hisamu.com/
佐藤さんの経営する仙拓のWEB http://sen-taku.co.jp/