ダンスで世界中の人を笑顔にしたい
とか
笑顔をつくる仕事がしたい
とか
大切な人を笑顔にする仕事です
とか
最近の日本は、「誰それを笑顔にしたい」というフレーズがはやっているような気がしている。
な~んとなく気持ち悪いなあと思うあまのじゃくなおおつか。
で、ね。
特例子会社とか、就労支援事業所にも「笑顔で明るく」の理念やスローガンが掲げられていたりする。
このときの「笑顔」ってなんなんだろうなあといつも思ってた。
同じような問題提起をされていたのが慶應大学の中島隆信先生で、もっと辛辣(笑)。(けっこうこの辛辣さは大好きなおおつか)。
「『笑顔で明るく活き活き』がそんなに大事なのか。一日中笑ってるのが障害者なのか。特例子会社だけでなく、親会社の理念も『笑顔で明るく活き活き』とすべきだろう。なんで障害者になると『笑顔で明るく活き活き』になっちゃうのか」と。
そして、うちの重度の知的障害者の社員のエピソード。
言葉のコミュニケーションがうまく取れないタイプです。
表情の変化もあまりなし。仕事はしっかりやってくれるが、ほとんど笑わない。おいしいものを食べても、お母さんに会っても、カラオケをしてる時も。
もちろん同僚といるときも。なかなか笑顔を見せてくれない。
だが、その彼、笑顔になるときがある。
それは、仕事の目標をみんなで達成して、万歳三唱をするとき。
すっごいいい笑顔になる。
他でそんな表情、一度だって見せたことはない。
仕事がうまく行ったときの喜びって、何物にも替え難い達成感なんだろう。
障害者の笑顔って結局、仕事が連れてくるのかと実感。
おおつかは障がい者を笑顔にしたくて、この仕事をしてるわけではないけど、
今風な言い方でいうと「障害者の人を仕事を通じて笑顔にしたい」て感じなのかなあ。
気恥ずかしすぎるぅ。