障害者の笑顔

by ootsukablog, 2016年2月10日

ダンスで世界中の人を笑顔にしたい

とか

笑顔をつくる仕事がしたい

とか

大切な人を笑顔にする仕事です

とか

最近の日本は、「誰それを笑顔にしたい」というフレーズがはやっているような気がしている。

な~んとなく気持ち悪いなあと思うあまのじゃくなおおつか。

 

で、ね。

特例子会社とか、就労支援事業所にも「笑顔で明るく」の理念やスローガンが掲げられていたりする。

このときの「笑顔」ってなんなんだろうなあといつも思ってた。

 

同じような問題提起をされていたのが慶應大学の中島隆信先生で、もっと辛辣(笑)。(けっこうこの辛辣さは大好きなおおつか)。

「『笑顔で明るく活き活き』がそんなに大事なのか。一日中笑ってるのが障害者なのか。特例子会社だけでなく、親会社の理念も『笑顔で明るく活き活き』とすべきだろう。なんで障害者になると『笑顔で明るく活き活き』になっちゃうのか」と。

 

そして、うちの重度の知的障害者の社員のエピソード。

言葉のコミュニケーションがうまく取れないタイプです。

表情の変化もあまりなし。仕事はしっかりやってくれるが、ほとんど笑わない。おいしいものを食べても、お母さんに会っても、カラオケをしてる時も。

もちろん同僚といるときも。なかなか笑顔を見せてくれない。

 

だが、その彼、笑顔になるときがある。

それは、仕事の目標をみんなで達成して、万歳三唱をするとき。

すっごいいい笑顔になる。

他でそんな表情、一度だって見せたことはない。

 

仕事がうまく行ったときの喜びって、何物にも替え難い達成感なんだろう。

障害者の笑顔って結局、仕事が連れてくるのかと実感。

 

おおつかは障がい者を笑顔にしたくて、この仕事をしてるわけではないけど、

今風な言い方でいうと「障害者の人を仕事を通じて笑顔にしたい」て感じなのかなあ。

気恥ずかしすぎるぅ。

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